心筋梗塞

訪問診療ありよし脳神経内科・嚥下クリニックは新川にある訪問診療・脳神経内科です。通院が困難な方、退院後のケアが必要な方などの在宅療養を24時間体制でサポートいたします。

心筋梗塞とは

心筋梗塞とは、心臓の筋肉である心筋に酸素や栄養を供給する冠動脈が詰まり、血流が途絶えて心筋が壊死する病気です。
これは非常に緊急性が高く、適切な治療を受けなければ命に関わることもあります。

心筋梗塞の原因

心筋梗塞の主な原因は、冠動脈が動脈硬化によって狭くなり、そこに血栓(血の塊)が詰まることです。
動脈硬化は以下のようなリスク要因によって進行します。

心筋梗塞の症状

心筋梗塞の症状は突然発症し、以下のようなものがあります。

  • 激しい胸痛:胸の中央や左側に強い圧迫感や締め付け感を感じます。痛みは肩、腕、背中、顎などに広がることもあります。
  • 息切れ:突然の息切れや呼吸困難を感じることがあります。
  • 冷や汗:大量の冷や汗が出ることがあります。
  • 吐き気・嘔吐:吐き気や嘔吐を伴うことがあります。
  • 意識障害:重症の場合、意識を失うこともあります。

心筋梗塞の治療法

心筋梗塞は緊急治療が必要です。以下のような治療法があります。

緊急治療

  • 血栓溶解療法:血栓を溶かす薬を投与して、詰まった血管を開通させます。
  • 経皮的冠動脈形成術(PCI):カテーテルを使って狭くなった冠動脈を広げる治療です。ステントと呼ばれる金属製のチューブを挿入し、血管を広げて血流を確保します。

継続的治療

  • 薬物療法:抗血小板薬やスタチン、β遮断薬、ACE阻害薬などの薬を使用して、再発防止や心臓の負担軽減を図ります。
  • 生活習慣の改善:食事、運動、禁煙、ストレス管理など、日常生活での予防対策を徹底します。

心筋梗塞の予防法

心筋梗塞を予防するためには、以下のポイントを心掛けましょう。

  • バランスの取れた食事:野菜や果物、魚を多く取り入れ、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取を控えましょう。
  • 定期的な運動:適度な有酸素運動(ウォーキング、ジョギングなど)を行いましょう。
  • 禁煙:喫煙は動脈硬化を進行させるため、禁煙が重要です。
  • 適切な体重管理:健康的な体重を維持し、肥満を防ぎましょう。
  • ストレス管理:リラクゼーションや趣味の時間を取り入れて、ストレスを適切に管理しましょう。
  • 定期的な健康診断:血圧や血糖値、コレステロール値を定期的にチェックし、異常があれば早期に対処しましょう。

心筋梗塞との向き合い方

心筋梗塞は早期発見と迅速な治療が重要です。
以下のポイントを心掛けて、心筋梗塞を予防・管理しましょう。

  • 症状に気付いたらすぐに救急車を呼ぶ:胸痛や息切れなどの症状が現れたら、ためらわずに救急車を呼びましょう。
  • 定期的な通院と薬の服用:医師の指導に従って定期的に通院し、処方された薬を正確に服用しましょう。
  • 健康的な生活習慣の継続:食事、運動、禁煙、ストレス管理を継続的に実践しましょう。

心筋梗塞のリスクを低減し、健康な生活を維持するためには、日常生活での予防対策が重要です。
家族や友人とも協力しながら、健康管理に努めましょう。